詩
キノコの如く 生える ビルとビルの あいだ 通りを ひとまたぎ 街を ひとまたぎ ダイダラガールが ゆく
肢体 全てを使って 男を誘惑する 現代の浮かれ女たち 黄昏時に 街に現れては 身体ふるわせて 魅惑の音を 響かせる
目が覚めたら 枕元に 女看守が 立っている 俺は 幸せを感じて 再び まどろみ 眠りに落ちた その瞬間 鞭で打たれた ああ これは現実なのだ
北風が 星を吹き飛ばす 夜空を駆ける セールスマン 地獄の一丁目から九丁目 優良物件かかえて 闊歩する 黄金のアタッシュケースには 札束と契約書
走るあの子の ポニーテールが 弾んで 追跡ポリスの 速度は上がる ちょっと そこの君 待ちなさい 止まりなさい 生徒手帳を出しなさい あの子は そんなのシカトして 水たまり跳び越えて どこまでも